参勤交代や旅、神社・寺院の参拝道として人々の往来や物資の運搬を支えてきた各地の街道。町や集落間でさまざまな交流とにぎわいを生みだしてきました。「歴史街道」は長い時を経た今、当時を偲ぶ歴史文化資源という多くの地域の宝に導いてくれます。名所・名産から穴場的な存在、まだまだ知らないこともきっとあるはずです。地域の歴史や文化を見直す、新しい出会いはここからはじまります。
「西国街道」もそんな古の香りを感じられる「歴史街道」です。その名は江戸時代、広島藩内の山陽道の呼び方で、幅は約四・五m4.5m、幕府直轄の五街道(東海道、中山道、日光街道、奥州街道、甲州街道)以外の主要な街道、脇往還(わきおうかん)の一つ。また、古代から中世までは平安京と太宰府を結ぶ唯一の大路、文化の大回廊でした。江戸時代は西国を結ぶ重要な街道として宿屋や問屋場のある宿駅や一里塚、街道松も整備されていました。
現在の本通り
戦前の本通り、革屋町付近
(広島市公文書館所蔵)
「広島広域都市圏」構成市町(11市13町)
広島広域都市圏は広島市(連携中枢都市)の都心部を中心に約60㎞圏内にあたる、東は三原市エリアから西は山口県柳井市エリアまでの24市町(11市13町)、広島市と生活面や経済面でのつながりの強い地域で構成されています。「広島広域都市圏協議会」を母体に自治体間の連携や交流を促進しつつ、圏域全体の発展を目的にさまざまな事業を展開しています。